NY百花繚乱 - 自由の国なるアメリカ

アメリカに初めて来た1974年はニクソンのウォーターゲートで大揺れに揺れてました。そして日本では14歳の山口百恵ちゃんがデビューして男どものアイドルとなってました。私はバークレーで物乞いをする人たちを見て、なるほどここでは乞食になるのも自由なんだと妙に感心しました。

そして84年に私がグリーンカードを申請して二年足らずで無事取得出来ました。当時で2000ドルほど弁護士に支払った記憶があるので当時の日本円に換算すると50万円以上掛ったことになります。取得する前にインタビューを受けるのですがそのインタビューで驚くような質問を受けました。犯罪歴が無いか、とかそのような質問が続いた後に”Communist Partyのミーティングに参加したことがあるか?”と聞かれたのです。勿論参加したことが無いのでノーと答えました。しかし、ここは思想も宗教も自由の国では無かったのかと、聞かれたその質問に私は軽いショックを覚えたのです。

長年住んでいて思うのですがコミュニズムの反語はキャビタリズムだと思います。デモクラシーは政治の一形態に過ぎず、このアメリカと言う国はまさにキャビタリズムの国と言えます。先進国で未だに満足な国民健康保険が無いのはこの大国のアメリカだけだと思います(中国は政治形態が違うのでよく分かりません)。資本家が牛耳っているのです。あのSept. 11で消滅したWorld Trade Center の跡地に建てられた新しいOne Worldのビルを見るたびにグローバル世界の象徴として世界中のマネーがこのWall Streetの金融街に集まっているかのように思えるのです。

ワシントンのロビーィストが金にモノを言わせて政治を動かしています。人権問題を政治のツールにして後ろ手で武器を売っているのが資本家です。トランプ氏はテロの危険を煽ってアメリカ国民に恐怖感を与えますが、彼はどうして銃関連に寄る死因で毎日80人以上の人が亡くなっているのに銃を規制しようとしないのか私はそれが不思議でなりません。テロの危険性を声高に言うのであれば、どうしてテロが原因の死亡率と銃関連の死亡率を比較しないのでしょうか。それはアメリカンライフルソサエティーが巨額な献金をしているからです。いかに政治家が理想的なことを演説してもその原動力はマネーです。数パーセントの金持ちがますます肥え太り、貧者はますます増えていく、これがキャピタリズムの本質です。

いかなる政治形態にも欠陥があります。人間らしい暮らしを求めるのであれば、どのような生き方をしてゆけばその答えは見いだせるのか、その答えは人によって様々だと思います。時代という波に飲み込まれないで自分の足で大地を踏みしめて生きている人たちは実に皆さんいい顔をしてます。それぞれの顔の表情そのものがいい生き方をしてきたかを物語っているように思えるのです。”生き方”がいい顔を作る、それはマネーでは決して作ることが出来ないものだと年齢を重ねると分かってきました。年を取るのも失うばかりでなく、得ることも結構あるもんだと感じる今日この頃です。

 

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散歩中に見つけたクゥエーカー教徒のサインにホッとする。  

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ハロウィーンパレード 、ただ扮装すればいいってもんじゃありません。本場は気合の入れ方が違います。一年掛りで取り組むそうです。パパブッシュの時にワイフのバーバラがブルーのドレスにオープンカーで行進していたので私はてっきり本物だと思い込んでました。後でそっくりさんだと聞いてビックリ。