NY百花繚乱 - クレジットカードについての日米の比較

82年に私が日本からサグハーバーに来てシーズンが過ぎてからお店をオープンしましたが当時はお客さんが買い物をするとキャッシュかチェックを切るのが一般的でした。チェックで受けとるには銀行にアカウントを開かないとビジネスにはなりません。アカウントを開くにはソーシャルセキュリティー番号を取得しないと開くことが出来ません。その時, 確かたか子さんが銀行のテラーにソーシャルセキュリティー番号を今申し込んでいるから受け取ったら知らせる、とか言ってくれて首尾よくアカウントを開くことが出来ました。サグハーバーは小さな街なので当時はかなり融通が利くと言おうか、大らかと言おうか、いい加減でした。電話機はまだクルクルもつれるコード付きで交換手を呼ばないと日本に電話出来なかった時代です。

クレジットカードを持つ為には支払い状況を証明する必要があり、それが無いとクレジットカードは発行してくれません。だから最初はトヨタの白いヴァンをローンで買いました。とにかく家賃、光熱費等の支払いを滞り無く毎月支払うのは勿論のこと、車や大きな買い物をしてクレジットヒストリーの実績を作ら無いとクレジット会社は発行してくれないのです。それでやっと最初は1000ドルの枠内でクレジットカードを貰うことが出来ました。クレジットカード会社から毎月送られてくるステートメントにミニマムの金額が記載されてますが例えば先月670ドル使ったとすればミニマムは45ドルとか記載されてます。カード会社にとっていちばん美味しいお客はこのミニマムを払って残りの金額に年利で12%〜15%の利息を翌月に繰越して利息を払ってくれるお客が上客なのです。使った金額を翌月に全部支払う客は美味しくありません。そして毎月きちんと期日迄に支払って実績を積み上げて行くとクレジットの枠を広げてくれます。80年代はなかなかこのクレジットカードは容易に発行してくれませんでした。

このクレジットカードの実績スコアなるものがあらゆるところで重要になってきます。例えばアパートを借りる場合など必ずクレジットスコアーをチェックされます。そして推薦人二人とか銀行のアカウントの過去3ヶ月のステートメントのコピー、あるいは過去2年分の納税証明とか要求されます。ここでクレジットカードのスコアが500以下だとまずアウト、銀行も絶対にお金を貸してくれません。何故ならクレジット(信用)が無いからです。レンターカーもホテルの予約も航空券も買えません。

クレジットカードの支払いをうっかり忘れたことが何回かあります。日本に帰国していたりして気が付いたら期日が過ぎていたのです。カードの裏には海外から掛ける無料の電話番号も書いてあるので私は何回か電話しました。それで遅延料金25〜35ドルを取り除くよう要求します。その場合は私の支払い状況が相手に一目瞭然ですからうっかりミスを許して貰えるのです。”OK, No Problme, Have a Nice Day”とか言って実に鷹揚なもんです。このスコアが良いと次から次と14ヶ月間は利息無し、とか美味しいダイレクトメールが度々届きます。一度その甘い言葉に乗って借りたことがあります。すると無利息の期限が過ぎるといきなり19%の利息が待ってます。とにかくあの手この手でスコアの高い客をターゲットにして様々なクレジット会社からお誘いの大きな封筒が届きます。反対に支払いの悪い客は利息がぐ〜んと高くなります、リスクが大きいからです。

私は日本の三井住友のクレジットカードを保持しておりますが使ったことが殆ど無いのでどのようなシステムになっているのか知りませんでした。2年前にヤフオクで戦前のマッチラベルを落札したのです。最初2万円ぐらいだったのでギリギリ待って時間切れ寸前に入札金額を入れたらその都度時間が延びて、つい意地になってしまったのです。それで6万円ぐらいになって”貴方が落札者です”と標示が出たのでやれやれと思っていたら何と画面が勝手に元に戻って落札者の私のアドレスでドンドン釣り上がってゆくのです。初心者ですからこの事態に対処する方法が分かりません。とうとう13万円迄上がって行ったのです。嵌められたのです。仕方が無いので私はクレジットカードで支払いをしました。マッチラベルは実家に送られてきてからNYの私の手元に届くので時間が掛かります。送られてきたのは半分以上が戦後のマッチラベルでした。

しばらくして妹からメールがあり、三井住友銀行から私の口座にお金が足ら無いので大至急入金するようにと緊急の電話があったので母が入金しに行ったと言うのです。日本のクレジットカードのシステムを知らなかったのですが口座に入っている金額内でしか買い物が出来無いのであればそれはクレジットカードでは無くて”デビットカード”です。私がアメリカのクレジットカードを日本で使うと何時も支払いは一括払いかどうかといちいち聞かれるのでそれも怪訝に思っておりました。日本のクレジットカードのシステムであればクレジット会社にとって焦げ付きは無いと思いますが、システムはクレジットカードと非なるものです。ちなみに日本に帰国してからまとめて通帳記載したらマッチラベルのクレジット支払いの手数料が7500円ほど通帳から引かれてました。名前を見たらマッチラベルを送ってきた三重県の業者と同じ名前でした。新規参入者を食い物もしている悪徳業者に引っかかったのです。

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Cout House in Brooklyn

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St. James Cathedral Church in Brooklyn

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St. Patric Cathedral Church on Fifth Ave. Manhattan