NY百花繚乱 - First ZEN Institute of America

30丁目のアパートに住んでいる時は車のパーキングの為に何度も何度もPark Ave.の交差点を渡り次のLexiongton Ave. Third Ave.時にはSecond Ave.とEast Sideを頻繁に歩いておりました。もう何千回と歩いてました。ある時車をようやくパーキングして私は自分のアパートに戻るべく西を向いてPark Ave. 方向に歩いていると向こうから何やら原色の派手派手オバさんがやってきます。その色が余りにも強烈だったので私は彼女を注視していたら彼女は急にブラウンストーンの半地下に消えてしまったのです。私は大変興味をそそられて彼女が降りた階段を降りました。そして見たのはかなり黒ずんだ木製の看板でした。大きさは縦約30cm、横約45cmぐらいで、目をこらしてよく見ると”美国 第一禅堂、とありその下にZEN INSTITUTE”とあるのです。まさか、こんな目と鼻の先に禅道場があるなんて私は信じられない思いでしたがその日の午後に再び行って呼び鈴を鳴らしました。私を迎え入れてくれたのはピーターで, 彼が館内の道場や着替え室、ライブラリーなどを案内してくれました。そして驚いたのは着替え室になっている部屋の入り口近くに高さが全長で約65cmぐらいの弥勒菩薩像が安置されているのですが、その菩薩の余りの美しさに胸を打たれました。ちょうどその日は週に1度の禅プラクティスが7時半からあるというので私も早速参禅させていただきました。着替え室も道場も30丁目のストリート側に面してます。着替え室には観音菩薩像が祀られてあり、これも素晴らしいのです。私が背の高いアメリカ人の青年に素晴らしいと伝えると彼はやにわにその菩薩像をまるで丸太棒を取るかのように手で掴んで私に見せたのにはビックリしました。道場の祭壇にはこれまた素晴らしい文殊菩薩像が祀られています。どうやら原色の派手派手オバさんが私を禅の世界に導いてくれたようです。

私は22−23歳の頃に森田式正座会に参加する為に神戸、大阪、京都などにいっ時通っていたことがあり、呼吸法を少し習っておりました。そして40歳を迎える年の12月にアップステートの大菩薩禅堂でろうはつの接心に参加して1週間朝5時から夜迄座禅を経験していたので少しは心得があります。その機会を得てからピーターとマイケルの二人と親しくなりました。特にマイケルとは車をパーキングする時によく同じストリートで顔を合わせるようになり、ますます親しくなりました。

ある日、私がピーターにあの菩薩像の時代はいつ頃のものと思うかと尋ねたことがあります。彼は19世紀だと言うのですが、私はもっと古いものだという確信がありました。それで弥勒菩薩像と観音菩薩像の両方の写真を京都の知り合いの業者に送ったら両方とも室町期でそれも京都の仏師が造ったものだと返答がありました。どちらも美術館に行くほどの素晴しさです。私はその後何度か参禅し、母がNYに来た時も一緒に行ってピーターに母を紹介しました。もう何年も彼らと合っていないので来週の水曜日に久々に参禅しようと思っております。 

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