NY百花繚乱 - NY地下鉄事情

 

マンハッタンの30丁目のアパートに住んでいる時は地下鉄を利用するのにさほど不自由は感じませんでした。33丁目と28丁目パークアヴェニューに地下鉄の駅があり、グラセンまで徒歩で10分余りの便利さでした。ところがラッシュアワーの時間帯になると主要駅で停まるエキスプレスとローカルのホームが突然入れ替わってローカルに乗った筈がエキスプレスになっていたりします。アナウンスしていると思うのですがこれがなかなか聞き取れないのです。それとうっかり自分のミスでホームを間違えてエキスプレスに乗ってしまい目的の駅を通り過ごすこともしばしばです。それで反対側のホームに移ろうと思ってホームに出るとこれがホームが片側だけなのでいったん外に出て切符を買い直すかあるいは同じ方向の電車に再度乗って反対側に行ける駅まで行くかです。私はこの種の失敗は度々経験しているので急がない時は次の電車に乗り反対側の駅迄行くことにしてます。

80年代の地下鉄は本当に汚かったです。もう有名になっていたNYの落書きだらけの地下鉄は誠に迫力ありました。アートが走っている感じでした。日本の川崎重工だったか90年代半ば頃から段々きれいな車両が増えていきました。最初落書きの無い車両を見た時はちょっと感動しました。86年に友人のシンシアとカナダのトロントで開催されたAmerican Weaver’s Comferenceにベンダーとして出店した時はトロントの街の美しさに驚きました。それで NYに戻ってきたらまるで街がゴミ溜めみたいな気がしたほどです。地下鉄の中では今も昔も物乞いがしばしばやってきます。今は昔ほどひんぱんではありませんが、音楽が耐えられ無いほどうるさい時は私は他の車両に逃げ込みます。もう亡くなった大家のマーティンによるとNYの地下鉄は世界で一番古く開設当時は紳士淑女が正装姿で乗り込んだそうです。

私がブルックリンに移ってまず驚いたのがサブウェイの複雑さです。マンハッタンの中にいる時は想像もしなかったのですがマンハッタンから数駅離れてクィーンズやブルックリンに行くと何本も路線が複雑に交差していたりします。路線の数だけでも4、5、R、2、3、B、D、F、J、M、Z ブルックリンだけでもこれだけあります。

昨年リンカーンセンターで観世流の能楽公演があり私は全チケットを購入していたのですが3つの演目の前半を逃しました。時間に充分余裕を取って行ったのですが何とHigh Streetの地下鉄の駅が閉まっているんです。週末は小さな駅が閉まるなんて想像もしなかったので、大汗を掻きながら他の駅を探して行きましたが途中乗り換えがあったりして、すっかり遅れて前半を見逃してしまいました。

昨日の土曜日も用心してしっかり電車の路線A(そう、あの”A Trainで行こう、デュークエリントン)とホームを確認して乗りました。ところが到着する駅の様子が違うのです。W4なんて止まらない筈なのに止まるんです。乗り換える為に降りて再度確認しましたが電車の表示はやはりAとなってます。ところが実際にはF路線を走っているんです。週末は工事中などでしばしばこのように変更になります。途中で電車が故障して全員が降ろされることもままあります。

先月もホームに行ったら誰もいません、不審に思って作業員を見つけて聞いたら他の路線で一旦アップタウンのW 4へ行きそこで乗り換えて云々と指示を受けました。若い人はスマホで即最速経由を見つけるのでしょうが、私は何時もバッグの中から折りたたんだ大きな路線図を広げていちいち確認してます。頻繁に使用するのでもう折り目が破れてきてます。ひとつだけ利点を挙げるならばどこまで乗っても均一料金です。

それでひとつ思い出したことがあります。ロバートが日本に来た時に大阪のJRとか地下鉄に乗ったのですが、えらく座席シートに感心するのです。どうしてかと私が聞いたのです。そしたらNYでふかふかのベルベットのような座席にしたら一発でナイフで切り裂かれると言うんです。それを聞いて驚きましたが、そう言えばNYの地下鉄のシートは全部ハードプラスチックになってます。電車の中でも平気でモノを食べる人がいるのでやはり布地のシートはニューヨーカーには不向きです。硬い硬いプラスティックの座席が彼らには似合います。

f:id:NYhyakkaryoran:20170623215742j:plainサブウェイマナーへの注意事項

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プラットホームの広告

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残念、ハサミが無い

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共存共栄、ちなみに左側は首にヘビ巻いてます