NY百花繚乱 - 子供時代の謎と思い違い

子供の頃の謎と思い違いと言うのは誰でもあると思います。テレビが出現する前の昭和20年代の娯楽はラジオでした。あの時代何故か台風が多かった記憶があります。ジェーン台風、室戸台風、伊勢湾台風と台風の名前がスラスラと出てきます。気象情報をラジオで聞きながら刻々と迫りくる台風に怯えながらラジオに必死で耳を傾けていると必ず鉄道情報が流れてきます。紀勢線がフツウになりました、山陽本線がフツウになりましたと、私は長い間特急も急行も全部普通電車になったんだと思い込んでおりました。シャボン玉の歌を歌って”屋根まで飛んだ”のあの歌詞、私はシャボン玉と屋根も一緒に飛んだ、うわ〜すごいシャボン玉や。

うちの母は映画が好きで子供の頃よく松竹映画などの大人の映画によく私も連れて行きました。あの頃映画館が混んでいると人々は通路に立って見てました。私は若いお姉さんを見つけると必ずその横に立ちます。すると優しいお姉さんが膝の上に座らせてくれるのです。便所からアンモニアの臭いも漂ってきてました。映画は全部白黒で映画が始まる前に必ず独特の口調で話すニュースがありました。侍映画のチャンバラが盛んな頃で進藤栄太郎だったか必ず悪モン役のヒヒ親父が出てくると若い腰元を引っ張り込み障子を閉めるんです。そして腰元の帯をクルクルと引っ張りはじめます、その腰元は”あれ〜”と言いながら必死で逃れようとしますが何故か必ず途中で画面が変わるのです。私はてっきり殺されたものとばかり思っていたら、どっこい腰元はまだ生きているではないか。殺されたんとちゃうの???? 

小学校6年生の頃でした。我々女子生徒が”赤ん坊は一体どこから出てくるか”と言う一大疑問符に意見が二つに別れてディスカッションとなりました。一方のグループはお腹から出てくる派、方や下から出てくる派。私は勿論前者のグループに属しておりました。うみ月が来たらお腹が桃太郎の誕生のようにパッカーと自然に開くと大真面目に信じておりました。そして中学生になるとそろそろ体操の時間に休む女の子が出てきます。そして何やらヒソヒソと話しをしているのですが私は仲間に入れないのです。そのうちだんだん様子が分かってきます。まだアンネが出現する近代期に突入する前の時代です。私はだんだん心配になってきました、私だけ仲間外れになるのが不安になってきたのです。そして遂に私もその時がやってきました。私は大きな世界地図を描いたパンツを見てビックリし、あぁ〜、やっとこれで仲間に入れたと安堵しました。そして早速友達に報告してびっくり仰天、何とそれが毎月やってくると友達は言うのです。一生に一回で終わりと私は思っていたのです。

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    10歳の時日本橋の松坂屋の舞台で踊る、鬘が重くて重くて頭は遠足のことで一杯