NY百花繚乱 - 想い出の人々 たか子さん

私が1982年にサグハーバーに店を開いてから今日に至る迄すでに鬼籍に入られた方々が何人もいます。最初に思い出す人はたか子さんです。出会いは私が京都で露天商をしていた頃です。彼女はアメリカ人のご主人と一緒で私から色々な品物を買っていただきました。はっきりとは覚えていないのですが複数回会ったような気がします。それで私の方からお願いしてみたのです。NYのどこかでお店をしたいのですが条件はマンハッタンから車で3時間以内でと。当時はやはり大変治安が悪いと評判でしたから私もピストルの弾が飛び交うような場所で商売するのは正直怖かったし、資金の面でも無理だと分かっておりました。それでたか子さんとご主人が車であちこち駆け回ってくれて探し出してくれた場所がサグハーバーだったのです。地図でも探しましたがなかなか見つかりませんでした。たか子さんは神戸の人で目鼻立ちのハッキリしたチャーミングな女性でしたがその頃すでに抗がん剤治療を受けておられたんだと後年知りました。彼女が亡くなられたのは1983年12月12日でした。1年後に日本に戻った私は母とたか子さんの神戸の家へお悔やみに行きました。たか子さんを心の支えにしてずっと生きてこられたお母様の嘆きは深く、どう慰めてよいのか言葉がありませんでした。NYに戻った私はお母様と手紙のやり取りをしておりましたが、お母様から六甲山に近い病院に移った旨の手紙を届きました。そしてしばらくしてから私が受け取った手紙は病院からで彼女が亡くなられたと言う知らせでした。

私はたか子さんが亡くなってから彼女のお墓のあるパインローンにずっと墓参りを続けておりましたがここ十数年彼女のお墓に参っておりません。来月あたりハンプトンの友人を訪ねる途中久しぶりにたか子さんに会いに行こうと思っております。

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たか子さん

     

 ロングハウスのピーターズポンドの蓮の花を貰ったので店で生ける、ところがこの一時間後に店に戻ったら葉は全部クルクル巻いてしまってました。