NY百花繚乱 -   俳句   晩夏

 

空割れて 大地に響く 稲妻や

海原の 果てに小さき 船ひとつ

夕涼み 野外音楽 ヘリコプター

薄紅の 闇夜に浮かぶ オーロラよ

夜更けても 風にただよう さんざめき

 

 ふうばいか

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NY百花繚乱 -   川柳  蜃気楼

 

不自由に 立たされており 女神像

まゝならず 気まま我がまま 時過ぎし

タンポポの 綿毛のごとく さすらいて

ボヘミアン 流れさすらひ 星条旗

蜃気楼 見たい夢だけ 現れて

幸せは 手のひらの中 こんにちわ

生きるとは 句読点まで 死はゴール

 ふうばいか

 

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NY百花繚乱 -   川柳  思いつくまま    

朝から雨で対岸の景色は雨で霞んで見えません。昨日は渋いさんの店に若い日本人が立て続けに数人現れました。ひとりは英語も堪能で大変感じの良い若者でアップステートの学校に27日に戻るそうです。嬉しいことにインスタグラムを教えてくれるそうです。タグに#シャープを付けないといけないとその若者は言うので私は♭フラットを付けたいと言ったら笑われました。CDが初めて世に出た時に友人に引っくり返して裏かけてくれ、と申しました。もうひとりの若者は漆を京都で学んだそうで金継ぎなどもするそうです。金継ぎは以前からやってみたかったのですがあれもこれもでは金が継ぐどころか離れていきそうなのでグッと堪えました。まずはインスタから。 

 

含羞を おびたる男 いとゆかし

通信は 要件のみの 清しさよ

世の中が 便利になった でも不自由

アップアップ 情報洪水 人溺死

塀を超え チョイと世の中 覗き見る

かたつむり なめくじの跡 懐かしい

 

※ 子供の頃ナメクジを見たら塩かけました、思えば酷いことをいたしました。

 

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NY百花繚乱 -   俳句  自然の移ろい

 

サグハーバーに住んでいた頃は日本では見たことの無い自然現象を幾つも見ました。春先だったかどの木々から飛んでくるのか大きな綿毛がふわふわと舞って辺りの道路が一面綿毛だらけになるのです。車が通る度にふわふわと舞い上がって 幻想的な風景でした。夏にヘブンズビーチに行ったら甲(兜)蟹が浜辺にいっぱい打ち寄せられてました。時たま死んだのを見かけますが大量に打ち寄せられているのは初めて見ました。害虫の毛虫が大量発生した年があり、みるみるうちに木々の葉っぱが食い尽くされて裸の木になっていきました。ミッドナイトを散歩しに外に出ると雨音が聞こえてくるのですが雨は降っておりません。毛虫が葉っぱを食べる音が合唱してまるで雨が降っているかのような音になるのです。夏の今頃は窓を開けて寝ているとジージージージーとかなりの音が聞こえてきます。8月に入ると決まったように聞こえてくるのです。セミが鳴いているのだと言われたのですが夜に鳴くセミが果たしているのでしょうか。まだロバートと小さなアパートで暮らしていた頃、真夜中に外を見上げたら流星が夜空に無数の線を描きながら流れている様は実に圧巻でした。こちらでは蛍はよく見かけます。アメリカ人は蛍に対し日本人のように特別の感慨は無いようです。頻繁に見かけるからかもしれません。

 

かぶとがに あまたうち寄せ 宴あと

万華鏡 夜空に写す 川面かな

風吹きて 綿毛飛び交う 白き道

真夜中に 空を仰ぎて 流星群

水すまし トンボに蝶も 無き世かな

夜が更けて 雪のごとくに 舞う蛍

流星群 広重の雨 仰ぎ見る

 

ふうばいか

 

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NY百花繚乱 -   川柳  ストレス発散編 

俳句の重要な季語を考えなくて良いので発想がより自由になります。ふと思いついたら即ペンを握って書いておかないと次の瞬間忘れてしまうのが厄介なのですが”言葉遊び”がなかなかおもしろいです。

絶滅種 はにかむオバハン お菊さん

鐘が鳴る 理系のオトコ トンチンカン

同級生 孫自慢に 鼻白む

孫自慢 他に話題が 無いんかい

コキコキと いちいちうるさい 古希おろし

古希迎え 汗にまみれて 老いひとつ

あのヤロー やっとくたばり ざまぁみろ

み仏の 優しき 笑みは 時空越え

 

ふうばいか

 

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NY百花繚乱 ー 川柳  お盆にちなみ

 

俗名は 俗にまみれた 名前かな

お役目は ご免と変わり 戒名に

切符買うたる あの世行き 席は自由や

生と死は 紙一重の 落とし穴

ワテの面倒 誰が見る 知るかいそんなこと

家族葬 家族無いのは 何と呼ぶ

柏手を ひとつ打ったら 消えてんか

柏手を 打ったら出てきて 今パソコンの前

人知れず 屁のように さようなら

合掌

ふうばいか

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NY百花繚乱 -   川柳始めました

何やら聞きなれたフレーズだと思ったら”レーメン始めました”のあの張り紙を思い出しました。きっかけは昨年NYの45丁目にあるブックオフで買った”あぁ大阪”、副題は大阪の文化人による川柳集となってます。その本を再読したのがそのきっかけです。ジンをマンゴージュースで割ったカクテルを飲みながらほろ酔い気分でヨガマットに寝っ転びながら浮かんで来る言葉を書き連ねていたら、これがけっこうおもしろいように次から次と出て参ります。調子に乗ると1時間足らずで20余りも出来上がったりします。なるほどこれはなかなか優れたツールだと感心した次第です。以下、吉本文芸社館編で平成11年12月に発行された川柳集の中から私がさすがこれは上手い、と思った幾つかを紹介します。

坊さんの 昼寝は欲を 抱いたまま    西村哲夫氏 天王寺浄福寺第15代住職

おあいそと 言ってトイレで 払い待ち  中山正隆氏 弁護士

大阪で 納豆好きやと 自慢すな     山森雅弘氏 読売新聞記者

バイアグラ 勇気リンリン 待ちぼうけ  神坂次郎氏 作家

頼み事 あると言うので 酔うておく   西村哲夫氏 天王寺

 

ちなみに西村哲夫氏の祖父の麻生路郎氏は生涯を川柳の社会浸透に尽力された六大家の一人だそうです。

以下、自作

優しい 心でおもてなし でもウラあった

カッ飛ばせ 野球の球と 北朝鮮

年取ると 怖いもん無し それ怖い

世の中に 有ると思うな 義理と金

もう年や そこから始まる 老ノ坂

老ノ坂 転げまろびつ 人下流

暑さボケ 天然ボケとで 今どこや

 

ふうばいか作

 

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